滋賀県高島市の上原酒造の杉桶。つややかな飴色は柿渋を塗ってある。文久二年創業の昔ながらの木桶(おけ)による酒造りにこだわり。まず仕込みをする木桶の大きさが圧巻です。高さ約百六十センチ、幅約百二十センチの杉の桶で、節のない四−五寸幅の板をひとつひとつつなぎ、竹の箍(たが)が締められていました。
梯子(はしご)ももちろん、昔の桶など古材から作られたもの。桶が飴(あめ)色につややかなのは、お酒のせいもあるでしょうが、実は柿渋の色。真夏に塗った後、乾燥するとすき間だらけになるそうです。十月ごろに十キロリットルもの井戸水を中に張って杉を膨らませ、十日間ほど熱湯を入れて蓋をし、湯気を利用して蒸らせては、たわしとササラで洗い込むことを繰り返します。殺菌効果もありますが、酒は米の持つコクと甘さが大事なので、杉の香りが付きすぎないように配慮されているのです。(新聞より抜粋 ここでの柿渋は他社のもの)
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